2022/04/28
日本軽種馬協会 軽種馬生産育成技術者研修 【JBBA静内種馬場研修課】
2014/03/07
2月の終わりから3月に入ってようやく春らしい陽射しを感じられる日が増えてきました。このまま一気に暖かくなって過ごしやすい天気が続いてくれるといいですが・・・そこは三寒四温という熟語があるように少しずつしか進んでいきませんね。
さて今回は2月にJRA日高育成牧場に実習に行ってきました。昨年4月に初めて行ってから何度も実習でお世話になりましたが今回で最後になります。今回の実習内容は馬の見方(相馬)、冬季の放牧管理・繁殖牝馬管理について、馬の出産についての復習です。
馬の見方については前後左右上下のバランス・顔つき・肢の湾曲・トップラインの流れなどなど・・・たくさん見るポイントを教えていただきました。実際に日高育成牧場で生まれた1歳馬で相馬を体験させていただきましたがなかなか難しい。見るポイントが多くてパッと次のポイントに視点を移せません。(セリ会場では頭数がたくさんいるので全頭見ようと思うと1頭にかけられる時間はかなり少ない。)こればっかりは経験がものを言うところもあるので就職してからも良い馬をたくさん見て学んでいきます。
冬季の放牧管理については、寒い中でも夜間放牧するべきか日中のみ放牧するべきかどちらがいいのでしょうか?というポイントについてお話しいただきました。冬季の放牧時間を増やすことは怪我をしにくくする基礎体力作りの面では効果があるものの、エサの置き方や飲み水の管理や運動を促進させる工夫など細かな管理が必要になってきます。
馬の出産・繁殖牝馬の管理については5月の実習で教えていただいた内容の復習と新たに流産予防について教えていただきました。馬鼻肺炎ウイルスという病気にかかってしまうとドンドン伝染してしまって厩舎にいる牝馬がすべて流産する可能性があるそうです。この病気だけは絶対に防がないといけないそうなので繁殖牝馬厩舎に入る際には必ず靴の消毒とゴム手袋などが必要になります。
今回案内していただいた冨成先生、村瀬先生などJRA日高育成牧場のスタッフの方々には色々なことを教えていただきました。1年間本当にありがとうございます。実習で教えていただいたことをしっかり思い出して現場の仕事で活かしていきたいと思います!