2022/05/06
皆様こんにちは、コスモヴューファームの江本です。
2013/04/26
皆さん初めまして!コスモヴューファームの松尾篤と申します。高校を卒業して北海道に来て早12年。未だに寒いのには慣れませんが、年々早起きになってきています。職業病なのか、年のせいなのかどちらかは解りませんが(笑)
さて今日は、デビューを間近に控えた、二歳馬達のゲート練習を紹介したいと思います。
皆さんご存知かと思いますが、競馬場でレースに出てくる競走馬達は、「ゲート試験」と呼ばれる試験に合格しなければレースに出ることはできません。一度合格した馬でも実際のレースで悪癖(暴れる、発馬しない、ゲートに入らないetc.)を見せてしまった馬には、再度試験を行なう場合もあるくらい厳しいものになっています。当牧場ではデビューを控えた馬達をゲートに馴らすことでトレセン入厩後のゲート試験がスムーズに合格できるように、しっかり練習をしています。
馬は本能的に危険を察知すると逃避する動物なので、得体の知れないものに対して最初からすんなりゲートに入ってくれる馬はなかなかおらず、ビクビクしているのをなだめながら、練習用の幅が広いゲートから通していきます。慣れてきたら少し狭いゲートを通し、それも平気になったところで、レースで使用するゲートと同じ幅で馴らします。その後は扉を閉めてゲートの閉塞感にも馴らしていきます。ゲートの中は安全で敵もいないのだと馬に思ってもらえれば一番ですね。そしてゲートの開閉も十分馬に納得させた上でスタートの練習に移っていきます。
ざっと文章にすると簡単そうですが、中にはゲートで立ち上がる馬や頑なにゲートに入るのを拒絶する馬も出てきます。馬が納得してくれていれば問題ないのですが「ゲートは怖い」「ゲートに入ったら走らされる」などなど。一度歯車が狂ってしまうとそれを直すのは時間も労力も掛かってしまうので馬の仕草や動きから馬の気持ちを察し、その場その場で適切な対応をするようにしています。経験を積んでくると対処の仕方も上手くできるようになってきますが、初めのころは僕も四苦八苦でした。それでも試行錯誤していくうちに上手にゲートが出来た時の達成感は忘れられません。
今年の馬は例年に比べて苦労する馬はいませんが、いつでも対処できるように日々心がけています。厳冬期もようやく終わりを告げ、春の訪れを実感する毎日。寒い日々を共に頑張ってきた馬達の勇姿を見る日が、今から待ち遠しいです。
広大な土地と、充実した調教施設で『丈夫な馬づくり』を基本とした生産・育成を行う総合牧場です。
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