2022/04/28
日本軽種馬協会 軽種馬生産育成技術者研修 【JBBA静内種馬場研修課】
2013/11/01
10月も中旬になると研修の一環として民間の育成牧場の方へ10日間の体験実習があり、私は追分ファームリリーバレーにお世話になりました。初めての泊り込みの実習ですが、実際の競走馬たちを相手にするとはいくら毎日馬に接しているからとは言え、扱い方や仕事の流れ、時間の使い方など実習先の牧場によって異なるので緊張していました。
事前に追分ファームについて少し調べていきました。1995年に繁殖専門牧場として開場し、リリーバレーとは育成専門牧場として2011年にフルオープンしたての育成牧場です。
初日の施設案内で一通り見学しましたが綺麗な寮、食堂、厩舎から屋根付きで更に出入り口が自動開閉式のトラックや屋根付き坂路の調教場であったり従業員の寮など施設は新しい上、簡単な医療機器が置いてあったりどのくらいの強度の調教をしたのかを測定する簡易キットがあったり調教者の勘だけに頼らず、科学的と融合させることにより今後の調教内容を決定していく等強い競走馬を鍛えていく中で何がベストなんのか貪欲に取り組んでいる様でした。
従業員の方たちもベテランから10代までバランスよくいて入社1年目から育成馬の騎乗もさせてもらっていてすごくオープンでしたし、初日から厩舎作業を手伝いをさせて頂きましたが皆さん暖かく受け入れて下さって、乗馬はできませんでしたがその分調教をしっかり見学させて頂けたし作業内容や調教に関して疑問に思ったことにはしっかり教えていただきながらなんとか喰らい付いていきました。
中には大柄の方が数名いましたが体重が自分よりも軽く、減量を気合でした方がいたり、厩務員を目指している方がいたり、志が高い方たちが大勢おりそれを可能にしている牧場がすごいなと感心させられることばかりでした。それと毎日のように馬主様やクラブ会員の方たちや調教師の方々が遠路はるばる馬を観にやってきて、それに礼儀正しくかつフランクに対応しているのを見て、自分のような外からの人に対しての対応が丁寧なのもうなずけました。
この10日間は非常に貴重な経験ができたと思います。これから年末年始にかけてどこに勤めたいのか考える時期に入ると思いますが、今回の経験を踏まえて行きたいと思います。