2024/02/01
優駿のふるさとは未来へ 第4弾
2012/11/22
11月22日(木)早朝、東京競馬場においてジャパンカップ出走外国馬の公開調教が行われました。
今年は外国馬5頭が参戦します。その中でも、最も注目されるのが凱旋門賞馬ソレミア(仏国)。御存知のとおりオルフェーヴルを破ったフランス4歳牝馬です。
同馬を管理する調教師カルロス・ラフォン・パリアス氏は、ディープインパクトが2006年凱旋門賞に挑戦した際の受入れ調教師です。
1997年サクラローレルが凱旋門賞に出走した際も同馬を引き受けてくださった、日本贔屓の調教師なのです。
ディープインパクトは2006年8月から2ヶ月間、シャンティイ・エーグル調教馬に隣接する同厩舎に滞在しました。その間、ラフォン・パリアス師は、毎朝、ディープの健康状態、調教進度など気にかけてくださり、日本からの大切な客人(馬)を自分の管理馬と同じように愛情を注いでくださったという話を聞きます。
凱旋門賞でディープインパクトが敗れた際、池江泰郎調教師をリーダーとする遠征チームの面々と一緒になって心から落胆していたとも聞きます。
さて、今年の凱旋門賞、池江泰寿調教師の管理馬オルフェーヴルは、父泰郎調教師の成し得なかった栄冠は、あと一歩のところでソレミアに渡ってしまいました。何という運命の巡りあわせなのでしょうか。
今回ソレミアは初の海外遠征で、調教師も初来日となります。また引退レースという話で、来年からはフランスでお母さんになります。
今朝、東京競馬場の国際厩舎における準備運動では、フランスからはるばるやってきた気品高い娘さんは、長旅の疲れもみせずにキビキビと歩いていました。
追い切りは、昨日(21日水曜日)、オリビエ・ペリエ騎手を背に終えたため、今日はスクーリングと軽めのキャンターのみを行いました。
公式記者会見を終えたラフォン・パリアス師も、6年前にお世話をした日本人関係者からソレミアの凱旋門賞のお祝いを手渡され嬉しそうにしていました。
11月25日(日)第32回ジャパンカップ。さあ、日本の三冠馬と凱旋門賞馬の戦い。
国籍や国境を越え、馬と人とが織りなすドラマと友情の絆、結末は、いかに・・・。