2013/01/21
個人が担う役割
2013/08/08
毎日のように全国の競馬場で、日々競馬が行われています。
人生で初めてのレースに走る新馬たちも毎日のように、勝ったり負けたりと大忙しです。
自分も毎日のようにレース観戦をしています。その1個1個のレースをこみ上げる思いを持って観戦、応援しつつ見ています。
その思いとは、携わったことのある馬たちや、お世話になっている人や、応援している人の関係馬がレースに出走していたりすると応援したくなります。
特に、自分が携わった馬や生産馬には、それ以上の馬へ対する感情が加わります。苦労した馬やこれは強い馬だと自信を持って送り出した馬のレースは熱が入ります。
もうすぐ日高ではサマーセールが始まります。
当牧場からも27頭くらい上場致します。この時期は育成馬も減り乗り運動よりも引き運動でのグランドワークが多くなります。暑い上に馬と一緒に歩いたりで体重が減る時期です。
そうしてセリ当日に、その馬にとって人生最高のパフォーマンスを披露出来るように人馬ともに頑張ります。
セリで馬を見ていて、買いたくても高くなって買えなかった馬たちもいます。そういったセリに参加したいと思った馬のセリの本には印が残ります。以前のセリの本を引っ張り出してきて、あの時見た馬は今どうしているだろうと思いを馳せることもあります。
少しでも関わりを持った馬がレースに出てきて、勝ったり負けたりを毎日のようにしているわけです。その1回1回に一喜一憂し、熱い思いを携わったスタッフ全員で共有し共感する、それだけ1頭1頭の馬へ感情移入してしまうほどの気持ちを全て馬たちへ、全てのスタッフで感じれる仕事をしたいし、して欲しいと思います。
出走馬それぞれに関係者の熱い思いが向けられていると思います。みんなが勝ちたいし勝たせたい。だから競馬は面白いし奥が深い。不利を受けたりすると、人間みたいにレーンを分けてくれと思うこともたまにあります。
生まれてくる前から絶大なる期待を受ける血統馬もいますが、そうでない馬も居ます。人間も基本的には同じですが教育者たる牧場が試行錯誤を繰り返し、どんな馬へも無償の愛で同じようにスタートラインに立たせてあげれるように頑張りたいです。