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岡田スタッド/大西 真結さん

馬と気持ちが通じ合っているなと感じる時に喜びを感じます。

生産担当 大西 真結さん

愛媛県立川之江高等学校→JBBA37期卒業生
岡田スタッド(日高町)勤務新しいタブで開きます

質問1 現在の仕事内容

私が働いている岡田スタッドは、新ひだか町の静内地区で競走馬の生産、中期育成を行う牧場です。
同じ新ひだか町内で騎乗育成を行うノルマンディーファーム、そして、日高町で生産と中期育成を行うオカダスタッドも、同じグループの牧場となります。
岡田スタッドで生産、その後、ノルマンディーファームで育成されたサウンドトゥルーは、昨年のチャンピオンCを優勝しています。
その他にもマツリダゴッホ(有馬記念)、スマートファルコン(JBCクラシック連覇など重賞19勝)も岡田スタッドの生産馬であり、またノルマンディーファームの育成馬となります。
まだ入社して2年目ということもあり、繁殖牝馬、1歳馬と分け隔て無く、先輩の皆さんのバックアップをする形で、色々な経験をさせてもらっています。
現在は朝4時半から朝の飼い葉を付けて、5時には放牧。その後は飼い葉桶を洗うなどの作業を行った後、6時頃に朝の作業は終了します。
朝食を食べた後は8時半から午前の作業を開始。寝藁上げと行った厩舎作業をして、12時頃にお昼休みに入ります。
午後は1時半から作業が始まり、繁殖や1歳の集牧を行った後に手入れや飼い葉を付けて、5時頃に一日の作業が終わります。また週に何度かは、夜の飼い葉当番も担当しています。
昨年、入社して間もない4月頃からお産を担当することがあったのですが、今年からはフルシーズンで立ち会うことになりました。
やりがいのある仕事だとも思いますし、母子共に無事に出産させられるように頑張りたいです。

質問2 牧場就業を選んだ理由

高校の頃は美術部で、将来は漫画家になろうと思った時期もありました。
たまたまJRAのCMでテスコガビーの姿を見た時に、馬の姿を絵に描きたいと思うようになり、次第に競馬にも興味を持つようになりました。
3年を迎えた時にJBBAで研修を行っていることを知り、親に相談をすると、「こんなに競馬のことが好きになったのなら、自分の好きなことをしなさい」と背中を押してくれました。
JBBAの研修生では自分が最も体力が無く、作業も遅れがちで教官に怒られてばかりでした。何よりも体力を付けるためのマラソンが辛かったですね。
でも、身近に馬がいる環境は新鮮であり、そのことだけでもやる気が出てきましたし、作業やマラソンも体力が付いてくるに従って、難なくこなせているようになっていました。
JBBAでは日々の作業だけでなく、馬学や乗馬まで幅広く学ばせてもらいましたが、そのうち、自分のやりたい仕事は生産や、子馬に接することだと思うようになりました。
一年間の研修ではそれに応じた勉強をさせてもらいましたし、同期の仲間たちと過ごした時間も含めて、JBBAに入って良かったと改めて思います。

質問3 仕事で一番嬉しかった事、または醍醐味

日々の仕事を通して、馬と気持ちが通じ合っているなと感じる時に喜びを感じます。
例えば、手入れを気持ちよさそうに受けてもらえたり、自分が作った飼い葉をおいしそうに食べてくれている時などですね。
その中には自分に好意を示してくれている馬もいますが、やはり手入れなどでは、もう少しブラシをかけてあげようかな?などひいきをしてしまうこともありますね(笑)。

質問4 仕事で大変だった事、または失敗エピソード

JBBAでの研修の時の話になるのですが、作業が終わった後、何をしていいのか分からなくて、厩舎の中をウロウロしてしまうこともありました。
今では作業をしながら、次に何が出来るかと考えられるようにもなっています。
また、研修で体力が付いたと言えども、力は先輩スタッフよりも劣ることもあって、元気な馬を放牧地に連れて行く時には、引っ張られることもあります。
他にも様々な失敗をしているとは思いますが、先輩たちから様々なサポートや失敗した後のフォローもしてもらっており、感謝しかありません。

質問5 仕事をする上で心がけている事

馬が人を受け入れてくれるように、そして人のことを好きでいてくれるようにと思いながら接するようにしています。
健康かつ、人とのコミュニケーションが取れる馬になってくれたのなら、育成スタッフの方など、次に接する方も扱いやすいはずですし、それが馬にとっても、幸せな競走生活に繋がると思っています。

質問6 仕事上での今後の夢、または目標

サウンドトゥルーだけでなく岡田スタッドの生産馬は、1年を通して活躍を見せてくれたこともあり(ブリーダーズランキングで4位)、勝利の度に喜びや感動が沸いてきました。
昨年、接していた1歳馬が今年デビューするので、まずはその馬たちがレースをする姿を競馬場で見たいです。今年のお産で取り上げた馬がGIレースに出走してくれたのなら、感動のあまり泣いてしまうのかもしれません。

私のoffStyle

気が向いた時には、スケッチブックに馬の写真を鉛筆で模写しています。

休日の過ごし方
牧場に勤めるようになってから、「エア馬券」という形で競馬の予想をするようになりました。そのうち予想が楽しくなってきて、20歳を迎えてからはAIBA静内に行って、実際に馬券を購入しています。ドライブはもう少し車になれてから遠出をしてみたいですね。その際には登別温泉に行ってみたいと思いますが、まだ、高速道路を運転したことが無いので、今からドキドキしています(笑)。